たまにふと思う。ライターという職業をビジネスとして考えると、執筆する言語で市場が制限されてしまうなあと。「書いて報酬をもらう」ことに限定するなら、日本語で生産したら日本語圏にしかコンテンツは売れない。一方、言語に依存しないコンテンツ、例えば絵画、写真、動画は違う。言語の壁がなくてグローバルに売れていいなあ、と。

 キャリアに特化したSNS「LinkedIn」を見ながらそんなことを考えていた。LinkedInは主に海外企業や外資系企業に就職する人なら役に立つと思う。しかし純粋に日本企業に就職を考えている人にはどうか。ましてや筆者のように日本語の執筆のみで生計を立てている人間には有効ではないのではないか。そう思っていた。あまり期待せず「登録したらどうなるかな?(きっと何も起こらないだろう)」くらいの軽い気持ちで登録していた。

 ところが、昨年は意外なことが起こった。そこで得た発見をFacebookで友達向けに投稿したら意外と好評だったため、この連載でも改めて「海外からの仕事依頼で分かった6つのこと」としてまとめてみる。