パナソニックのレッツノートに新モデル「レッツノート XZ」が登場した。シリーズ初の着脱式2 in 1モデルだ。当初、2 in 1にはさまざまな方式が登場していたが、最近は回転式もしくは着脱式に集約されつつあり、新モデルは後者を選んだわけだ。
着脱式は、キーボード部分を外せば完全なタブレットとして使えるのが便利だが、課題も多い。液晶部分にCPUやストレージなどを内蔵しなければならないし、当然バッテリーも必要だ。結果、液晶部分が重くなるという設計の難題に突き当たる。クラムシェル型のモバイルノートとして使う際にバランスが悪くなり、ひっくり返ってしまう懸念があるのだ。
そこで、一昔前のモデルはキーボード部分に重しを入れてバランスを取ったりしていた。しかし、それでは全体の重量が増すというモバイルノートの理想とは正反対の方向に進んでしまう。
すべてを内蔵しつつ単体で使えるタブレットを軽くするのは難しいのだが、そこにあえてチャレンジしたのが、レッツノート XZのすごさだ。発熱量が高いCore iシリーズのCPUを内蔵しながら限界まで軽量化している点には目を見張る。
今回レビューするのは、直販にしか用意されていない黒モデル。僕はシルバーモデルと両方を見比べてみたが、明らかに黒モデルのほうが格好がいい。そもそもXZは、レッツノートシリーズとしては薄いとはいえ本体はかなり大きい。だが、黒モデルなら“おおぶりさ”を感じにくい。過去のレッツノートの中で、最もシルバーと黒モデルの印象の差が大きいと、個人的には思っている。