「CES 2016」で見つけたガジェットを紹介していく
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 2016年1月に開催されたIT・家電の総合展示会「CES 2016」では、大企業だけでなく世界中のスタートアップ企業が集結し、さまざまなデジタルガジェットを出展していた。そこで会場で見つけた斬新なガジェットのなかから、「2016年に日本で発売されたらぜひ欲しい」と筆者が思った製品ベスト5を紹介しよう。

プロジェクター内蔵の自走ロボット

 まず、オーディオ・ビジュアル製品として、日本のベンチャー企業Cerevoが出展していたプロジェクター内蔵の自走ロボット「Tipron」(ティップロン)には期待せずにはいられない。

 プロジェクターとしての画質は、HDクオリティの1280×720ドット、最大80インチとハイスペックなものではない。だが、最大の特徴は「変形」して「自走」すること。プロジェクターを使いたくなったらTipronを起動して呼び出せば、壁などの映像を映し出せる場所へと自動で移動し、映像を表示してくれる。プロジェクターを搭載するヘッド部は変形して本体に収納できる点も、男心をくすぐるポイントだ。

変形する自走式プロジェクター「Tipron」
変形する自走式プロジェクター「Tipron」
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 映像入力のために映像と音声、制御信号を1本のケーブルでまとめて伝送できるHDMI端子を搭載。そのため、ブルーレイプレーヤーなどをつなげるのはもちろん、グーグル「Chromecast」などのスティック型端末をHDMIで接続し、ネット映像配信を上映することも可能だ。Wi-Fiも内蔵しており、ツイッター情報を壁に映し出すネット連携機能にも対応。さらにTipron自体にAndroid OSが搭載されているので、アプリを使って機能を拡張できる。

 本体バッテリーの連続駆動時間は約2時間。2016年の春から夏までに、約20万円での発売を予定している。

 自宅にTipronを導入して設置して何に使うのか、という疑問は大いに湧いてくる。とはいえ、家庭内を自走するロボットが壁や床に映像を映し出しテレビにしてくれる、それだけでも未来的で面白いコンセプトの商品といえるだろう。

ヘッド部にはHDMI端子による映像入力対応
ヘッド部にはHDMI端子による映像入力対応
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指定した床や壁の位置に移動して映像を上映する
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