2in1はすっかり定着して、パソコンの中でも1つのジャンルを築いている。ところがメーカーにヒアリングすると、タブレットのように使っているユーザーはとても少なく、約8割がほぼクラムシェルとして利用しているという。カフェなどで「Surface」を使っている人も、ほぼ全員が普通にキーをたたいているだけだ。それではせっかくの2in1が生きないので、ぜひタブレットとしても利用しようではないか。

 そこでおすすめしたいのが、Microsoft Officeの手書き機能だ。実はOfficeの手書き(描画)機能は刻々と進化している。Windowsをタッチ操作で使う意味はほとんど見いだせないのだが、Officeの手書きは結構役立つので使わないのはもったいない。「ペン入力ができる2in1タイプのパソコンを持ってないよ!」という人も心配無用。実は、スマートフォンでも手書きが利用できる。

 今回は、意外に知られていないOfficeの最新手書き機能を紹介していこう。なお、ここで取り上げた機能は「サブスクリプション版Office 2016」の最新版のもの。いわゆる「Office 365」でしか利用できない機能もあるのでご了承いただきたい。

 ちなみに、ペン入力に対応していない2in1やタッチ対応のクラムシェルでも、ある程度の機能は利用できる。市販のスタイラスや指でもそれなりには使えるのだ。リボンに「描画」タブが表示されていない場合は、「リボンのユーザー設定」で追加しておこう。

「Word」や「Excel」で「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」でダイアログ画面を開き、右側のリストで「描画」のチェックをオンにする。画面のようにチェックが付いていないとリボンに「描画」タブが表示されない。
「Word」や「Excel」で「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」でダイアログ画面を開き、右側のリストで「描画」のチェックをオンにする。画面のようにチェックが付いていないとリボンに「描画」タブが表示されない。
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