回線を自社で持つNTTドコモやKDDI(au)などのキャリアとは異なり、回線をキャリアから借り受けて事業を行うMVNO事業者の格安データ通信サービスは、俗に「格安SIM」と呼ばれ、このところ注目を浴びている。

 格安SIMでは、月に1GBや3GBなど一定のデータ量の高速通信が使えるプランが主流で、一定量を超えると、数百kbpsなどの低速通信に切り替わる仕組みになっている。ただし、高速通信する「権利」を追加データ量として買い足せば、その分は高速通信を引き続き利用できるようにしているサービスが多い。

パソコンでのノマドワーク用に使い放題プランが欲しい

 MVNO事業者による通信サービスを黎明期から愛用している筆者だが、中でも最近注目しているのが、月の高速通信容量に制限が設けられていない、いわゆる「使い放題」プラン。筆者は通常のMVNOプランも契約してはいるものの、さらに使い放題プランを用意しておきたいと思ったのだ。最近お気に入りのChromebookや、以前から使っているWindowsパソコンを持ち出して、普段自宅や仕事場で行っているような作業を丸ごと外でも続けたい、という目的からである。

 高速通信できるデータ量が月ごとに一定に決められている通常プランは、スマホやタブレットなどのモバイル利用が中心ならさほど問題はないが、パソコン中心に使うとなると話は変わってくる。パソコン用では何かと扱うデータが大きい。月ごとにデータ量制限のあるプランではやはり不安だから、使い放題がいい。