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 格安SIMを上手に運用するコツは、通信量をコントロールすることにある。特に1カ月で使える高速通信容量が1GB~3GBと少なめの場合は、利用している通信容量をこまめにチェックする必要がある。うっかり容量制限を超えてしまうと速度が制限され、クーポンを追加購入することになるからだ。これでは、格安SIMを使っていても通信費は「格安」にはならない。

 通信費を抑えるポイントは高速通信容量の節約にほかならない。高速通信を節約する方法として定番なのは、Wi-Fiの利用だ。大きなファイルをダウンロードしたり、ストリーミング配信を見るとき、写真の自動アップロードや、アプリの更新には必ずWi-Fiを使うようにする。これだけでも通信量がかなり抑えられる。

「低速」に切り替えられる格安SIMがおすすめ

 しかし、Wi-Fiだけで通信容量を抑えようとしても限界がある。そこで、よりダイレクトに効く方法をご紹介しよう。「格安SIMの通信速度を『低速』に切り替え、高速通信の容量を節約する」というものだ。低速に切り替えられる格安SIMは、低速通信時の通信量はカウントされない仕組みになっているのだ。

 なお、この方法で通信容量を節約したいと思っても、すぐに導入できるものではないことを最初に断っておきたい。これまで使っている格安SIMに速度切り替え機能が備わっていなければ、切り替え機能付きの格安SIMと新たに契約し直す必要があるからだ。手間がかかるし、場合によっては初期費用が必要になることもある。だが、それでもメリットは大きい。

 また、これから格安SIMを導入しようという人であれば、低速/高速の切り替え機能付きSIMを検討すべきだろう。

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