(イラスト・アニメーション:岸本 ムサシ)
(イラスト・アニメーション:岸本 ムサシ)

今回の回答者:
東日本電信電話 広報室 報道担当課長 菊地 心平
報道担当 丸山 綾子

 東日本電信電話(NTT東日本)と西日本電信電話(NTT西日本)のサービス提供地域は、中部地方の辺りで分かれます。新潟、長野、山梨、神奈川より東側はNTT東の、富山、岐阜、愛知、静岡より西側はNTT西の地域です。

 市外局番の冒頭の「0」の次の数字が「1」~「4」の地域はNTT東の、「6」~「9」の地域はNTT西の担当です。「5」の地域は、NTT東西の両方にまたがっています。

 NTT西の担当である静岡県の一部などには、例外的にNTT東がサービスを提供する地域があります。通信ビル(通信局舎)の場所、地理的な条件などの理由で例外ができています。通信ビルによっては、同じ県内のユーザー宅との距離が極端に離れている、間に河川や山があるなど、サービス提供が難しいことがあります。この場合、地形に無理の少ない隣の県の通信ビルから電話線を引きます。

 もともとNTT東西は、日本電信電話公社という公共企業でした。それが1985年、日本電信電話株式会社という民間企業になります。さらに電話事業の公正な競争性を確保するなどの目的で、1999年7月1日、持ち株会社のもとに長距離通信会社1社と、地域通信会社2社(NTT東西)に再編されました。

 競争性の確保には、地域通信会社を数多くに分けるほうが望ましいのですが、地域によっては収支が赤字のところもありました。そこで、安定してサービスを提供できる財務状況を確保しつつ競争を促せる規模を検討する答申が郵政省(当時)から出され、2社に分割されました。