(イラスト・アニメーション:岸本 ムサシ)
(イラスト・アニメーション:岸本 ムサシ)

今回の回答者:
NTTドコモ
スマートライフ推進部
コミュニケーションサービス担当部長 太口 努
コミュニケーションサービス担当 藤野 弘行

 SMS(Short Message Service)とEメールは、メッセージの文字数や送り方が違います。

 SMSは携帯電話事業者のネットワークを介してメッセージを送る国際標準の仕組みです。宛先を携帯電話の電話番号で指定し、直接電話機にメッセージを送れます。送れるのはテキストや絵文字で、最大で全角70文字まで。携帯電話事業者によっては、複数のSMSメッセージを連結して最大670文字を扱えるようにしたサービスがあります。

 これに対してEメールは、インターネット経由でメッセージをやり取りする標準的な仕組みです。携帯電話機でもパソコンでも利用でき、宛先はEメールアドレスで指定します。メッセージはメールサーバーまで届けられ、その後、携帯電話機やパソコンでそこにアクセスして受け取ります。メッセージには、件名を入力したり、画像などを添付して送ったりできます。

 使える端末やメッセージ容量に制限があるSMSですが、「Eメールアドレスはわからないけれど携帯電話番号はわかる」という相手へ連絡する場合に適しています。またユーザーが気付かないところで使われてもいます。当社のスマートフォン向けEメールサービスでは、サーバーにEメールが届くと、「あなた宛てにメールが届いたので、サーバーまで取りに来て」というSMSを使った信号を送っています。これをトリガーにして、スマートフォンではEメールをタイムリーに取得しています。