前回まで3回にわたって、Date and Time APIの主な日付/時刻クラスを紹介しました。

 今回は、付随的に使用される日付クラスを紹介していきます。また、後半では既存のjava.util.Dateクラス、java.util.Calendarクラスとの変換について解説します。

その他の日付クラス

 付随的に使用される日付クラスには、以下のようなクラスがあります。

 また、以下の2つの列挙型も提供されています。

 これらは列挙型なのですが、複数のメソッドが定義されています。これら5種類は前回まで紹介したクラス群と使い方はほぼ一緒です。ここでは、それぞれの固有のメソッドについて紹介します。

Year

 java.time.Yearクラスは、その名の通り年だけを表すクラスです。Yearクラスのオブジェクト生成には、他のクラス同様に、nowメソッド、ofメソッド、fromメソッドを使用します。また、parseメソッドを使用して、ISO 8601の年表記からYearオブジェクトを生成することもできます。

 リスト1 Yearオブジェクトの生成例

// 今年を表すYearオブジェクトを生成
Year year1 = Year.now();

// 2010年を表すYearオブジェクトを生成
Year year2 = Year.of(2010);

// 2005年を表すYearオブジェクトを生成
LocalDate date = LocalDate.of(2005, Month.MAY, 1);
Year year3 = Year.from(date);

// 2000年を表すYearオブジェクトを生成
Year year4 = Year.parse("2000");