サイズが一段と大きくなった新型iPhoneがついに発売された。9月19日の世界10カ国/地域での発売を皮切りに、同月26日は第2弾として、欧州各国、ロシア、ニュージーランド、台湾など20カ国/地域以上で販売が始まった。

 AppleのWebサイトを見ると、各国における出荷までの期間は、おおむね3~4週間となっており、iPhone 6/6 Plusには注文が殺到しているもよう。大型スマートフォンへの人気の高まりを背景に、新モデルの出足は好調のようだ。

来年度の販売台数、1.9億台とアナリストが予測

 これに先立ちAppleが公表した発売後3日間の販売台数は1000万台超で、前モデルの「5s」と「5c」の合計、900万台を上回った。これは2世代前の「5」の約2倍、3世代前の「4S」の2.5倍だ。

 iPhoneのこれまでの実績を見ると(図1)、「4S」を発売した2011年10~12月期のiPhoneシリーズ全体の販売台数は3704万台で、この時四半期実績の過去最高を更新した。故Steve Jobs前最高経営責任者(CEO)の死去直後に発売された影響もあったのか、過去4四半期平均と比べた伸び率は2倍超と、驚異的だった。

図1 過去3年間のiPhone販売台数推移(2011年4~6月期から2014年4~6月期)
図1 過去3年間のiPhone販売台数推移(2011年4~6月期から2014年4~6月期)
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 ところが次のモデル「5」を発売した直後の2012年10~12月期は4779万台で、再び記録を更新。「5s」と「5c」発売後の昨年10~12月期は、5103万台となり、また新たな記録を達成した。果たして今回の新モデルは歴代iPhoneをどこまで超えられるのか、かつてない大躍進となるのかと注目されている。

 そうした中、アナリストらは早速販売予測を出している。米CNETによると、カナダBMO Capital MarketsのKeith Bachman氏は顧客向けに出した調査ノートで、10月1日から始まるAppleの2015会計年度におけるiPhoneシリーズ全体の販売台数が1億8900万台になると予測した。

 これは今年6月までの1年間の販売実績である1億6374万台を上回る数値。またBachman氏は10~12月期の販売台数が過去最高の5800万台になると予測している。

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