英Telegraphが先ごろ伝えたところによると、米AppleのTim Cook最高経営責任者(CEO)は、同社がまもなく発売する「Apple Watch」について、人々が日々の生活の中であらゆる用途に使うものなると考えている。同氏はTelegraphとのインタビューで「(Apple Watch)はiPhoneのように皆が欲しくなり、購入し、愛着を持って使うものになる」と述べたという。
Apple Watchは同社が2014年9月に発表した腕時計型ウエアラブル端末(写真)。この端末についてはこれまでその出荷時期が「2015年4月」、販売価格が「349ドルから」と明言されていたが、より詳細な情報については分かっていない。
そうした中、同社は先ごろ、米サンフランシスコで3月9日(現地時間)に特別イベントを開催すると発表しており、このイベントでこれまで不明だったことが明らかになると見られている。
これまでの情報によると、Apple Watchには、本体ケースが(1)ステンレススチール製のスタンダードモデル「Apple Watch」、(2)アルミニウム製のスポーツモデル「Apple Watch Sport」、(3)18Kゴールドの高級モデル「Apple Watch Edition」の3つがある。
それぞれのモデルで2つのカラーをそろえるほか、ケースサイズは38mmと42mmの2種類がある。またこれらに合わせて各種素材のバンドがあり、そのバリエーションは合計34種に上る。
アナリストらによると、このうち349ドルで販売されるのは(2)のスポーツモデル。(1)のスタンダードモデルは500ドル前後で、(3)の高級モデルは、数千ドル~1万ドルに上ると見られている。
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そうした中Apple Watchは、はたして「iPhone」や「iPad」のようなヒット商品なるのかと、注目が集まっている。英国の市場調査会社Canalysによると、韓国Samsung Electronics、韓国LG Electronics、ソニーモバイルコミュニケーションズ、中国Lenovo Group(聯想集団)など、米Googleの「Android Wear」を搭載した腕時計型端末の昨年後半における出荷台数合計はわずか72万台だった。