匿名性を過信するユーザーは多いが、個人の特定は容易だ
匿名性を過信するユーザーは多いが、個人の特定は容易だ
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 皆さんはSNSを匿名と実名のどちらで利用しているだろうか。

 総務省の「『平成26年版 情報通信白書』の概要(PDF)」によると、Twitterの利用について匿名か実名か尋ねたところ、「匿名利用」が75.1%、「実名利用」が19.4%、「実名と匿名の両方(複数アカウント)」が5.5%となった。諸外国における匿名利用の割合がおおむね30%台なのに対して、日本人は匿名利用の割合が特別に高いと言える(図1)。

 匿名で利用しても個人を特定される可能性があるかどうかという質問に対して、「特定される可能性はある」が43.7%、「特定される可能性が高いと思う」は16.5%と、約6割が特定されるリスクを認識。一方で、「特定される可能性はほとんどないと思う」が13.3%、「特定される可能性は低いと思う」は26.5%と、リスクに対して認識が甘い層が4割もいる(図2)。

図1●Twitterの実名・匿名利用
図1●Twitterの実名・匿名利用
出典:「平成26年版 情報通信白書」の概要
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図2●匿名利用による特定リスクへの認識
図2●匿名利用による特定リスクへの認識
出典:「平成26年版 情報通信白書」の概要
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 ソーシャルメディアコンサルタント志田なぎさ(略してSNS)の元には、様々な企業や社員からSNSに関する問題が持ち込まれてくる。なぎさはSNSの導入やビジネス活用だけではなく、社内SNSの活用や、社員のSNSトラブルまでSNSとつくものなら一手に相談を引き受けている。本日なぎさの元に寄せられた相談とは―。