2014年は、身体に装着するスマートデバイスとしての「ウエアラブル」市場が急速に拡大した。中でもスマートウォッチは、1月のCESを皮切りに、6月にはグーグルがAndroid Wearを発表、9月にはアップルが参入するなど、存在感を大きく伸ばした1年となった。

 国内キャリアも相次いでウエアラブル製品をリリースしており、スマートフォン、タブレットに続く新カテゴリーとして認知度は上がりつつある。この勢いを2015年に継続できるか、まずはこの1年を振り返ってみたい。

CES2014で注目度の上がったウエアラブル

 毎年1月に米ラスベガスで開催されるCESは、その年のトレンドを占うのに最適な展示会だ。2014年のCESでは、スマートフォンやタブレットに次ぐ新たなカテゴリーとしてウエアラブルに注目が集まった。スマートウォッチやリストバンドといった製品は2013年から徐々に登場しつつあったが、それらが「ウエアラブル」という名前で一括りにできるようになったという点で、カテゴリーとして成立した感がある。

 実際にCESのホールには、リストバンドやスマートウォッチなどを展示する専門ブースが設けられ、中国メーカーを中心に多くのデバイスが集結した(写真1)。

写真1●CES2014でリストバンドやスマートウォッチを集めたブースが登場
写真1●CES2014でリストバンドやスマートウォッチを集めたブースが登場
[画像のクリックで拡大表示]

 大手メーカーも独自の動きを見せていた。ソニーモバイルはCESにおいて「ライフログ」構想を発表。センサーを搭載したウエアラブルデバイスによって日常生活から様々なデータを収集、分析することで、行動を視覚化したり、未来に向けてのアドバイスを得られるなどの効果を得られるものとなる。