ITに関する深い技術知識に加えて経営に関するビジネス知識も持ち、経営者と技術者との橋渡し役を務められる---そんな新しいタイプのエンジニアが今、世の中で強く求められています。本連載は、「技術に関することは得意だけれど、ビジネスのことはちょっと」などと苦手意識を持っている人向けに、気後れせずに経営者と対話ができるようにするためのビジネス知識を解説します。
連載
苦手意識を克服!IT現場で役立つ「ビジネス知識」
目次
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第5回:マネジメントサイクルは「PDCA」ではなく「STPD」で回す
第1回と第2回で解説したように、戦略を確実に実行に結び付けるには「伝達率の問題」「変換の問題」「言語の問題」という三つのハードルを乗り越えなければなりません。そのためには、プロジェクトマネジャーが第4回で説明した「要求を引き出し、議論を深める力」「価値を設計する力」「不確実性に対処しながら、やり切…
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第4回:企業の「実行力」を担うキーマンは誰か
経営層から示された戦略や要求は、幹部層、管理職層を通じて、現場に伝えられます。この戦略や要求を「現場の言葉」に翻訳し、プロジェクトとして実行する役割を担うのがPMです。別の見方をすれば、経営層と現場の狭間に位置し、その橋渡しをする機会が最も多いのがPMであるといえます。企業の「実行力」の多くはP…
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第3回:「企業の戦略」と「現場の仕事」をどう結び付けるか
今回は、私たちが日常的にITの現場で取り組んでいるさまざまな「プロジェクト」と、企業の経営層がビジネス目的を達成するために立てる「戦略」との関係について掘り下げて考えてみましょう。
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第2回:「同じ言葉を使っているのに話が通じない」のはなぜ?
前回は、企業の経営層がせっかく立てた「戦略」の実に8割が実行されずに「ゴミ」と化している実情を紹介しました。また、その原因として、筆者が長年のコンサルティング経験を基に導き出した答えが(1)伝達率の問題(2)変換の問題(3)言語の問題、にあることを説明し、(1)の伝達率の問題について詳しく解説しま…
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第1回 「ビジネスの言葉」でITを語れるようになろう!
ひと昔前までなら、ITの現場にいるエンジニアやスタッフは自分たちが取り組んでいるシステムやアプリケーションのことだけを、技術を中心に考えていればよかったかもしれません。しかし、今の時代はそうはいきません。IT投資には厳しいコスト制約が突き付けられ、「具体的にどう会社の成長につながるのか」といった“…
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