2014年はWindowsを搭載した低価格のタブレットに注目が集まった1年であった。2012年に「Windows 8」が登場したものの市場の反応が鈍く、2013年はその対策に追われ、そしてようやくたどり着いたのがWindows端末の低価格化路線だった。もちろんその背景には、2014年4月9日のWindows XPへサポート終了後にどの端末を導入するか、といった問題も含まれている。端末といえばWindowsという時代は過ぎて、iPad/iPhoneなどのiOS機器やAndroid端末などの低価格の製品と比較検討のうえで導入するのが一般的になってきたからだ。
低価格化したWindowsタブレットがiPadに対抗
2013年はWindowsタブレット、特にマイクロソフトの「Surface」シリーズの記事に人気が集まった。2013年のベスト5のうち、「Surface」シリーズの記事は3つを占めるほどだった。2014年は「Surface」シリーズをストレートに取りあげた記事は20位「Surface Pro 3はMacBookやiPadにとって最も恐ろしい存在」だけ。その一方でランキング上位に入ったのが、低価格で小型の8インチ液晶を搭載したWindowsタブレットに関する記事だ。2位「格安!8型Windowsタブレットを徹底比較」、3位「クラス最高スペックの8インチWindowsタブレット『ThinkPad 8』をレビューする」とベスト3の2つを占めた。5万円前後でOffice 2013搭載という点が読者の興味を集めたようだ。
もちろん、Windowsタブレットの低価格化は企業システムへの導入にも大きな影響を与えている。1位となった「iPadからWindowsタブレットへの乗り換えが加速する三つの理由」では、その理由として、Windowsのデスクトップアプリが使えること、Officeが使えること、低価格化したことを挙げている。
Windows 8.1とその次「10」が気になる
Windowsタブレットのおかげか、Windows 8.1の解説記事も読まれるようになってきた。5位「デスクトップ機能を改善したWindows 8.1 Updateの詳細をレビューする」、10位「[1]取り残されてしまう前に…『Windows 8.1』のはじめ方」、13位「知られざるWindows 8の新機能『記憶域』を活用する」などだ。そして次期Windowsの話題も登場した。14位「次期Windowsは『Windows 10』、正式リリースは2015年後半」。Windows 7をまだ使っているようなら、次期Windowsが登場する前に、Windows 8.1を体験するかどうか、ランキングに入った記事から疑似体験してみてはいかがだろうか。