2014年の「オープンソース/Linux」分野の記事で最もアクセスを集めたのは「XPサポ切れ対策待ったなし、個人PCならぜひ脱Windowsを」。2014年前半は、延長を繰り返してきたWindows XPのサポート期間がついに終わりを迎えるとして、IT業界で大きな話題になった。記事ではWindows XPの代わりにLinuxはどうかと提案している。Windows XPそっくりにカスタマイズした、記事中の「写真1」のデスクトップ画面は一見の価値ありだ。
サポート切れ関連の話題では「Office 2003のサポート切れ、OSSオフィスソフトを使うワケ」も読まれた。「Libre Office」などのオープンソースソフトウエアのオフィスソフトをマイクロソフトOfficeの代わりに使うべき理由を挙げている。Libre Officeは無料なので、個人だったら取りあえず試してみてはどうだろうか。
2014年は「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」関連の記事が増えた。Raspberry Piは、SoC(システム・オン・チップ)を中核にした小型のコンピューター。USB端子やHDMI端子、SDカードスロットだけでなく、さまざまなハードウエアを接続できる端子を備えている。ケースとセットでも5000円と、安価な点も特徴だ。
Raspberry Pi関連の記事は、年初に公開した「Raspberry PiにLCDをつなぐ電子工作に挑戦してみた」がまずヒット。プログラミングやハード制御の楽しさを紹介した「PCボード『ラズパイ』で部屋の温度を記録しよう」や「ラズパイ専用カメラを活用し“美女Linux”を顔認識 」も読まれた。
新ディストリビューションの機能紹介やインストールガイドは、毎年多くの人に読まれる。2014年だと「登場、Ubuntu 14.04 LTS」や「Ubuntu 14.04 LTS 日本語 Remix をインストールしよう」、「Red Hat Enterprise Linux 7がやってきた」あたりだ。
新規のディストリビューションとして注目を浴びたのは「軽量Linuxの新顔「CoreOS」を体験」。CoreOSは、OS仮想化ソフトの「Docker Engine」に特化したディストリビューション。Dockerがブームのような盛り上がりをみせていた中で公開された記事としてよく読まれた。