【事件ファイル3】
入力内容が漏洩「クラウド入力事件」

 2013年12月末、バイドゥが公開する日本語入力ソフト「Baidu IME」において、入力内容が意図せず外部に送信されるケースがあるとして問題になった。Baidu IMEは、かな漢字変換時にクラウド上の辞書を参照する「クラウド入力機能」を備える。これが初期設定で有効になっており、その事実を知らずに使っているユーザーも多いとして騒ぎになった。

 同社のスマートフォン向け日本語入力ソフト「Simeji」でも、不具合が発覚。クラウド変換機能を無効にしていても入力内容の一部が送信されていた。現在では、不具合は改修されている。

入力した文字が全て外部に漏れていた
入力した文字が全て外部に漏れていた
日本語入力ソフト「Baidu IME」は、入力したひらがな(読み)の情報をサーバーに送信する「クラウド入力機能」を備える。これが初期設定で有効になっていた。その事実を知らずに利用しているユーザーも多く、意図せぬ情報漏洩だとして問題になった。なお、最新版ではクラウド入力機能は初期設定で無効になっている
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