最初に紹介するコマンドは「ifconfig」だ。このコマンドの名前は、「if」と「config」の組み合わせになっている。ifがインターフェース、configが設定という意味だ。もともとはLinuxのコマンドで、ネットワークインターフェース(以下インターフェース)の設定に使う。
日経NETWORKが試作した「NNWCommand(現在は配布終了)」では、インターフェースに割り当てられたネットワークに関する情報を知るために使っている。
コマンドを実行すると、「ip」と「mask」の情報が表示される(図1-1)。ipはIPアドレスであり、maskはサブネットマスク(詳細は後述)である。無線LANを使ってネットワーク接続している場合(同左)と、LTEを使っているとき(同右)を比較すると、無線LAN接続時には「wlan0」にipやmaskなどの文字が続き、LTE接続時には「rmnet0」に続いている。このwlan0やrmnet0はデバイスのインターフェースの名前を示す。wlan0やrmnet0といったインターフェースに、IPネットワーク上の住所であるIPアドレスが割り振られている。