ユーザー企業には「発注者責任」がある。ところが最近、この責任が希薄なばかりに、外注したシステム開発が頓挫したり、ITベンダーとのトラブルにつながったりするケースが増えている。今回、匿名を条件にITベンダーから「こんな発注は勘弁してほしい」との本音を聞いた。プロジェクトを成功させるために、ITベンダーの声に耳を傾けてほしい。
連載
御社の発注、3つの大問題
目次
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(第4回)ダメ発注その3、延期は平気の“自己中なスケジュール”
ユーザー企業のIT部門の多くは「発注者責任」を果たせていないし、そもそもそのことに無自覚だ。その結果、発注のQCDという3つの領域で大きな問題を引き起こす。特集の最終回の今回は発注のD(期日)、つまり特集の第1回の冒頭で紹介した開発着手などの期日を巡る問題である。
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(第3回)ダメ発注その2、銭失いの結果となる“安物買い”
今では、「俺は客だ」とITベンダーに無理難題を要求する“モンスターカスタマー”はあまり見かけなくなった。だが、依然として「発注者責任」に思い至らない人は多い。今回取り上げるのは料金の問題。とにかく買い叩けといった態度では、プロジェクトの失敗につながることを肝に銘じるべきである。
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(第2回)ダメ発注その1、要件定義もできない“低クオリティ”
ユーザー企業には「発注責任」がある。しかし実際には、この当たり前のことをわかっていないユーザー企業は数多い。この特集では、ユーザー企業がシステム開発をITベンダーに発注する際に陥りがちな問題点を、発注のQCD(品質、料金、期日)の観点から分析する。今回は“Q”、つまり発注の品質にフォーカスして問題…
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(第1回)ベンダーが呆れる「発注責任」の放棄
ユーザー企業には「発注者責任」がある。ところが最近、この責任が希薄なばかりに、外注したシステム開発が頓挫したり、ITベンダーとのトラブルにつながったりするケースが増えている。今回、匿名を条件にITベンダーから「こんな発注は勘弁してほしい」との本音を聞いた。プロジェクトを成功させるために、ITベンダ…
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