前回、前々回の2回で、ES2015の目玉となる機能の紹介を行いました。今回は、実際に、ES2015の機能を使って、簡単な掲示板を作ってみます。ES2015を使うことで、どれほど簡潔にプログラムを記述することができるようになっているでしょうか。

 なお、本稿では、ES2015が利用できる、Node.js v.6を利用して掲示板を作ってみます(https://nodejs.org/)。

ここで作るプログラムの掲示板

 今回作る掲示板は、名前と一行のコメントを記録するだけのシンプルなものです。画面もいたってオーソドックスですが、ES2015を使って実装してみます。

一行コメントを残せる簡単な掲示板です
一行コメントを残せる簡単な掲示板です
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 今回、ES2015がよく分かるように、クライアントサイドのJavaScriptは一切記述せず、サーバー側のNode.jsだけで動くようにしています。

 今回のプログラムをこちらからダウンロードしてください。

 掲示板を実行するには、コマンドラインから、以下のようにしてnode.jsを実行します。無事に実行できると「Server stared.」と表示されます。


$ node bbs-server.js

 もし、エラーが出る場合は、Node.jsのバージョンが最新版か確認してみてください。他の原因としては、既に、ポート8080番が使われているという理由があります。その場合、プログラムの5行目にあるportの番号を8086や8123など適当な番号に変更して、再度試してみてください。

 無事サーバーが起動したら、Webブラウザを起動して「http://localhost:8080」にアクセスします。すると、掲示板に書き込みを行うことができます。