クラウド市場が本格的に成長する年だった2014年には、ビジネス環境やテクノロジーなどに大きな変化を遂げ、企業の情報システムの構成に欠かせないエンタープライズクラウドが普及期に入った。そしてユーザー企業がシステムを導入・移行する際に、クラウドの採用を優先的に検討する「クラウドファースト」が一般化しつつある。

 2015年、エンタープライズクラウドはどのような進化を遂げるのか?

 刻々と変わりゆくクラウドの今を読み解き、クラウドファーストの浸透、クラウド・インテグレーターの台頭、加熱するクラウド事業者間の競争、クラウドエコシステムの展開やオープンクラウドの進展など多様な角度から、エンタープライズクラウドで理解すべき情報を、利用ユーザーと事業者の双方の目線から整理する。