基幹系システムを取り巻く問題は根深い。高額なハードやミドルのために運用費がかさむ。安定性の重視で新技術を採用しにくく、技術革新の恩恵を受けにくい―。こうした状況をクラウドで変えようとする現場が出てきた。IaaS上にシステムを移行し、これまでにないメリットを得始めている。先行ユーザーの事例から勘所も見えてきた。基幹系のクラウド化を真剣に検討する。今、その時期に来ている。
連載
動き出した 基幹系×クラウド
目次
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[4]クラウドだからできた基幹系事例
これまでは、既存の基幹系システムをクラウドに移行する方法を見てきた。このパートでは、クラウドだから実現できた機能を持つ基幹系の事例を紹介する。福岡県を中心に店舗展開するスーパーマーケット、西鉄ストアがHadoopとAWSを使って構築した会計システムである。
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[3]クラウドへの移行手順
基幹系システムをクラウド(ここではIaaSを想定)に移行する際の手順を解説。クラウド化するメリットを厳密に検証し、システムのアーキテクチャーを再設計する。オンプレミスでは実現不可能だった、次世代の基幹系システムを手に入れよう。
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[2]なぜ今、クラウド化なのか
ユーザー数が限定され、リソースが大きく変動しないのが基幹系だ。一見、柔軟性や従量課金などのクラウドのメリットと縁遠く感じる。基幹系システムをクラウド化するメリットはあるのか。本当に移行しても大丈夫なのか。クラウド化の素朴な疑問を検証する。本特集ではIaaSを中心に解説する。
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[1]国内初のSAPクラウド化、オンプレにはない利点と課題
健康関連商品のECサイトを手掛けるケンコーコムは、全社のシステムをオンプレミスからクラウドへ移行した。まず、基幹系以外の社内サーバー50台以上をAmazon Web Services(AWS)上に移し、その後、国内で初めてSAP ERPをAWS上に構築した。開発現場の奮闘をレポートしよう。
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