米Appleの新製品発表のサイクルが固定されているのが、iPhoneだ。例年9月に新型iPhoneを発売し、7~9月期四半期(第4四半期)の決算に新型iPhone販売の初速を含め、「ホリデーシーズン」といわれる10~12月に、セールスの山を持ってくるのが恒例だ。

 2015年については、2014年9月発売の「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」の人気が根強く、iPhoneの売上高は過去最高を更新する展開になっている(関連記事:Appleの4~6月期決算、iPhoneの販売台数35%増、中国市場112%増)。

 2015年9月に発表、発売されるiPhoneも、これまで増え続けているiPhoneユーザーの買い替え需要も期待できるため、販売台数の増加傾向は続くと見ている。ただし、大画面化のインパクトがあった去年と比べると、やや控えめになることも考えられる。

「Appleスタンダード」が予測のポイント

 新型iPhoneと同時に、9月に発表されるかもしれないiPhone以外の製品はどうなるだろうか。個人的な希望も含めて、控えめな予測をする。Appleが、これまで、あるいは今後、「Appleらしいデバイス」に搭載するであろうインタフェース類を盛り込むアップデートになることが考えられる。

 具体的には、以下のようなインタフェース類がポイントになる。

  • iPhone 4から採用された高精細ディスプレイ「Retina」
  • iPhone 4Sから採用された音声アシスタント「Siri」
  • iPhone 5sから採用された「Touch ID」
  • iPhone 6/6 Plusに採用された「Apple Pay」
  • Apple Watchから採用された「Force Touch」
  • iOSデバイスでは既に大半の採用が進んでいるAppleの64ビットプロセッサー
  • フルHD以上のディスプレイ解像度である4K、5Kへの対応
  • アルミニウムやステンレススチールなどの、高級感があり、丈夫で軽い独自の金属ボディー

 こうしたApple共通の体験は「Appleスタンダード」と言える。これらを各製品がサポートすれば、異なるカテゴリーの製品に対しても共通の体験をもたらす。今後、「Appleスタンダード」リストに追加される項目も出てくるかもしれない。