2016年3月に「9.7インチiPad Pro」が発表された(関連記事:薄くて機動的なiPad Pro 9.7と、ひたすら大きいiPad Pro 12.9で悩む)。9.7インチiPad Proを手にした筆者が真っ先にオフにしたのが、「True Toneディスプレイ」機能だ。加えて、「iOS 9.3」に搭載された「Night Shift」についても、夜も仕事がはかどる筆者としては、オフにすることにした(写真1)。

写真1●「9.7インチiPad Pro」の設定画面。「True Tone」「Night Shift」の項目がある
写真1●「9.7インチiPad Pro」の設定画面。「True Tone」「Night Shift」の項目がある
(撮影:松村 太郎)
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 これらの機能は、それぞれに設定されているトリガーによってディスプレイの色温度を変化させるものだ。True Toneディスプレイは、環境光の色に応じ、例えば蛍光灯の下では真っ白に、白熱電球の下では黄色がかった白を再現する。Night Shiftは「ブルーライトカット」を目的に、ディスプレイを黄色っぽい色味に変化させる仕組みだ。

 なぜこれらをオフにしたかというと、筆者の仕事環境では画面が黄色っぽくなりっぱなしだったからだ。筆者が原稿を書いている場所の照明は、電球色のLEDだ。自宅の照明も同様に、電球色のLEDの間接照明だ。電球交換の周期はもはや忘れた頃にまで引き延ばされたし、白熱球に比べると同じ明るさでもより少ない電力で済む。

 こうした照明環境に感応して、9.7インチiPad Proのディスプレイは、真っ白から黄色がかった色味で表示するようになる。また、Night Shift機能は、日没後、ディスプレイから青の成分をぐっと抜いてしまう。

 これらの設定をオンにしていると、夜は、真っ黄色のディスプレイとにらめっこすることになる。おかげでぼんやりと眠くなってきて、ぐっすり眠れるのだ。だが、筆者にとって、仕事をするにはやはりシャキっとした白が良い。