米国から日本に帰ってくると、日本のモバイルインターネット環境の充実ぶりに驚かされる。セブン-イレブンに設置されている公衆無線LAN(Wi-Fi)サービス「7SPOT」の電波を拾うと、写真やビデオの同期をとんでもないスピードで済ませられる。コンビニで買い物をして、100円のコーヒーを待っている間に、映画1本のダウンロードが済んでいるほどだ。

 筆者は日本でのモバイルインターネットサービスは特に契約しておらず、米携帯電話キャリアT-Mobileのサービスに含まれる国際ローミングを利用している。国内の通話はケータイも含めて1分20セントでかけることができ、追加料金なしで128kbpsながら、インターネットも使い放題なのだ。

 この通信速度でも、メッセージやメール、Webでの検索、路線・経路検索ぐらいであれば、問題なくこなせる。しかし、画像やビデオ満載のFacebookを開く気にはならない。やはりWi-Fiの電波を拾って使おう、ということになる。ただし都市部の場合、Wi-Fiの電波干渉の問題もあり、その店のWi-Fiであっても電波が届きにくいことがある(関連記事:[失敗その1] アクセスポイントは多いほど快適に決まってる)。

 こうした状況で注目されるのが米Appleの特許とソフトウエアに隠された、「光」による通信だ。