SQL Server 2014で無駄をなくすポイントは、「何についてライセンスを取得するか」だ。具体的には、個々のVMについてライセンスを取得するか、物理サーバーについてライセンスを取得するかという点である。

 SQL Serverには3種類のエディションがあるが、ここでは、大規模システム向けでライセンス体系が複雑な「Enterprise」エディションを取り上げよう。Enterpriseでは、コア数の合計をカウントする「Computing Power ライセンス モデル」で契約する必要がある。

 個々のVMでライセンスを取得する場合から見ていこう。この場合、SQL Serverが稼働するVMに割り当てられたコア数で課金される。覚えておくべきは「1VM当たり最少4コア分のライセンスが必要」という点だ。つまり、VMに割り当てたコア数が4個に満たなくても、4コア分のライセンスを購入する必要がある。そのため、コア数が4個以下のVMでは、その分が無駄になる(図4)。

図4●SQL Server 2014はライセンスの取得方法が2種類
図4●SQL Server 2014はライセンスの取得方法が2種類
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