Excelは計算やグラフ作成のために使う。それが一般的な常識かもしれないが、実はExcelは優れた文書作成ツールであり、作図のツールとしても使いやすいという隠れた一面を持っている。特に、セルの幅を短く設定して枠線を等間隔に並べた「Excel方眼紙」とすることで、使いやすさはさらに高まる(図1)。

図1●Excelを使えば、複雑に入り組んだ表やデザイン性の高い表を入れた文書が簡単に作成できる。地図や部屋のレイアウトなどの作図もしやすい
図1●Excelを使えば、複雑に入り組んだ表やデザイン性の高い表を入れた文書が簡単に作成できる。地図や部屋のレイアウトなどの作図もしやすい
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 「文書作成ならWordがよい」と考える人もいるだろう。確かに、論文やレポートのような長い文章を書くのであれば、Wordが最適だ。ただ、ビジネス文書では、各種の情報をまとめる表が使われることも多い。Wordでも罫線で表を作成することは可能だが、Excelと比べると自由度が低く、複雑な構造や凝ったデザインの表を作るのには向かない。操作も慣れが必要になる。