写真1●インテルの超小型コンピュータ「Edison」のモジュール
写真1●インテルの超小型コンピュータ「Edison」のモジュール
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●インテル日本法人 IoTソリューション事業開発部 事業開発マネージャーのデイビッド・フォード氏
写真2●インテル日本法人 IoTソリューション事業開発部 事業開発マネージャーのデイビッド・フォード氏
[画像のクリックで拡大表示]

 ITpro EXPO AWARD 2014で大賞を受賞したのが、インテルの超小型コンピュータ「Edison」だ(ITpro関連記事:国内発売迫る「Edison」、ドローンやロボットでの活用をインテルが提案)。

 横3.5cm×縦2.5cmという記念切手と同じ大きさのモジュールに、500MHz動作のデュアルコアAtomプロセッサ、1GバイトのDRAM、4Gバイトのフラッシュメモリーを搭載。画像解析からWebサーバーまで、一般的なマイコンよりはるかに重い処理をこなせる。2014年10月25日に国内販売を始め、日本の開発者の手にも渡り始めた。

 「Edisonの利点は、IoT機器やウエアラブル機器といったハードウエアの製品化に必要なインタフェースや開発環境がそろっており、製品を高速に開発できること」。インテル日本法人 IoTソリューション事業開発部 事業開発マネージャーのデイビッド・フォード氏は語る。

 元々Edisonは、スマートウォッチなどウエアラブル機器の開発促進を図るためにインテルが開発したもの。開発当初は省電力コア「Quark」の採用を想定していたが、第一弾の製品化に当たってはAtomコアとQuarkコアの双方を採用し、処理性能を高める方向に舵を切った。「イベント待機時はQuarkコアのみを使って電力を節約し、データ処理の際はAtomコアで高速処理、といった使い分けができる」(フォード氏)。Quark向けのSDKは2014年中に公開するという。