写真1●ITpro EXPO会場のブースでも受賞盾を展示した
写真1●ITpro EXPO会場のブースでも受賞盾を展示した
(撮影:後藤究)
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 デジタル・インフォメーション・テクノロジーのウェブサイト改ざん検知・復旧システム「WebARGUS」が、日経BP社主催の「ITpro EXPO AWARD 2014」にて優秀賞を受賞した。同システムは、サイトの改ざんを「瞬時に検知」し、「瞬時に復旧」することにこだわっている(写真1)。

 デジタル・インフォメーション・テクノロジー 商品開発部 ソリューション推進グループ 企画部長の橋本円氏(写真2左)は、これまでの改ざん検知製品とWebARGUSとの違いについて、「これまではサイトの改ざんを定期監視するタイプが中心だったが、WebARGUSでは常時監視する」と語る。

写真2●デジタル・インフォメーション・テクノロジー 執行役員 商品開発部 部長 飯嶋範崇氏(右)と、同社 商品開発部 ソリューション推進グループ 企画部長 橋本円氏(左)
写真2●デジタル・インフォメーション・テクノロジー 執行役員 商品開発部 部長 飯嶋範崇氏(右)と、同社 商品開発部 ソリューション推進グループ 企画部長 橋本円氏(左)
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 「定期監視型の場合、一定の時間を設定してその時間にバックアップコンテンツとの違いがないかを確認する。しかしこれだと、改ざんされてから監視する時間までの間にタイムラグが発生してしまい、その間にサイトを訪問した一般ユーザーが被害を受けてしまう。このタイムラグをなくそうとしたのがWebARGUSだ」(橋本氏)

 また、定期監視型は、改ざんの有無にかかわらず、定期的にコンテンツをバックアップファイルとつけ合わせるため、その都度サーバーに負荷がかかるが、WebARGUSは「改ざんに関連するOSのイベントを常時監視する方式を採用しており、通常はシステムが待機状態にある。改ざん発生の瞬間に作動するスタイルのため、待機状態時のCPU負荷は1%未満だ」と、デジタル・インフォメーション・テクノロジー 執行役員 商品開発部 部長の飯嶋範崇氏(写真2右)は説明する。