顔認識させるためには、あらかじめ認識させるための顔データ(写真)が必要になります。前回作成したprepareコマンドを利用してデータを作成します。

顔認識用データを作成

 顔写真を任意のディレクトリーにコピーします。今回は/home/pi/picディレクトリーに「美女Linux」サイトの「まなみん」さんの写真を読み込ませてデータを作成しました。データは次のように作ります。

$ cd ~/pic 
$ /opt/vc/photo/prepare 0.3 100 pic 800 1 
lecture : manamin1.jpg
中略
- save image pic10.jpg

 データが完成したら、camcvを実行するときにデータを読み込ませる構成ファイルを作成します。/opt/vc/camcvディレクトリー以下にface.cfgという名前で作成します。

$ cd /opt/vc/camcv 
$ echo "/home/pi/pic/pic10.jpg;0" >> face.cfg 

 複数のデータを読み込ませる場合は face.cfgファイルに追記します。これで、ようやく顔認識の準備が整いました。

“美女Linux”の顔認識に成功

 動作を確認するにはX Windowから実行します。VNCから操作をする場合は、tightvncserverを次のように起動します。

$ vncserver :1 

 初回の起動時にvncserverに接続するためのパスワードを要求されます。パスワードは任意で構いませんが、vncviewerから接続するときに必要ですので、忘れないようなパスワードにしましょう。