Raspbianのかなり古いバージョン(2013-02-09-wheezy-raspbian以前)を使っている場合、これから実施する手順の前に必ずOSを更新しておく必要があります。NOOBSで新規に導入した場合も念のために実施しておきましょう。

$ sudo apt-get update 
$ sudo apt-get upgrade 
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 このときに「libraspberrypi-bin」というパッケージが更新される可能性があります。筆者が使用したバージョンは「1.20130524-1」でした。このlibraspberrypi-binはRaspberry Piの心臓部であるBroadcomBCM2835SoC部分のファームウエアを含んでいます。Raspberry Piの性能を最大限に発揮できるようにRaspbianがカスタマイズされていますので常に最新に保つようにします。

設定ツールでカメラの準備

 Raspbianを起動したらカメラモジュールを利用するための環境を設定します。OSの新規導入時に自動起動される設定ツール「raspi-config」を使います(写真4)。OSを導入した後でも、次のコマンドで起動できます。

$ sudo raspi-config 

写真4●OS設定ツール「raspi-config」の起 動画面
写真4●OS設定ツール「raspi-config」の起 動画面
「5 Enable Camera」を選ぶ。
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