サイボウズは、ITpro EXPO 2014展示ブースで、同社が提供するクラウド型業務システム開発プラットフォーム「kintone」を中心としたソリューションや、その活用事例などを紹介する。2011年にkintoneがサービス開始してから3年が経過した。その間、kintoneは業務アプリ開発プラットフォームから、業務システム開発プラットフォームに成長している。同社は、kintoneの活用事例紹介や、パートナー企業が提供するシステム連携ソリューションの紹介などを通じて、kintoneの変化をアピールする考えだ。

写真1●カフェ風のデザインを採用するサイボウズの展示ブース(イメージ)
写真1●カフェ風のデザインを採用するサイボウズの展示ブース(イメージ)
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 サイボウズのブースの大きな特徴は、カフェをイメージしたデザインを採用することである(写真1)。こうしたデザインを採用した最大の理由は、「お客様の現在の業務課題を寛ぎながら相談してほしいから」(サイボウズ ビジネスマーケティング本部kintoneプロダクトマネージャーの伊佐政隆氏)だという。

写真2●サイボウズ東京オフィスに設置されている「cybozu.com 導入相談Cafe」での相談の様子
写真2●サイボウズ東京オフィスに設置されている「cybozu.com 導入相談Cafe」での相談の様子
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 同社は2014年3月に、東京オフィスに「cybozu.com 導入相談Cafe」を開設している(写真2)。これは来社した顧客からの製品に関する質問や相談を受け付けたり、要望に応じてデモを実施するためのカフェ形式のスペースである。ITpro EXPO 2014の展示ブースにも、これと同様の「ご相談Cafe」を設置して、kintoneなどの同社サービスや製品についての相談を受け付ける予定だ。これがカフェ風のデザインを採用した理由である。

 なお、「ご相談Cafe」の利用は同社Webサイト(https://www.cybozu.com/jp/sp/itpro2014/)での事前予約が必要だが、状況によっては飛び込みでの相談も受け付ける。「1時間と時間が限られていることもあり、その場でお客様の問題をすべて解決できない場合もあるかもしれないが、少なくともkintoneが実現する開発プロセスの生産性の高さは体感していただけると思う」(伊佐氏)。

写真3●パーツを配置するだけで実現できるkintoneでの業務アプリ画面設計
写真3●パーツを配置するだけで実現できるkintoneでの業務アプリ画面設計
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 kintoneでは、パーツ配置するだけの簡単な操作で業務アプリの画面を設計できる(写真3)。そのため、顧客と相談しながら、その場で画面設計できる。また、典型的な処理やアクセス権限の設定などはkintoneの設定だけで実現できるため、速いケースでは3分もあれば業務アプリを開発可能という。

 当然、案件によってはAPIを使うコードを記述しなければならないこともあるが、その場合でも「ヒアリングを基に要件定義書を作成し、それからアプリを開発するという従来のシステム開発プロセスとは生産性が大きく異なる。その違いを体感していただきたい。予約内容によっては説明員だけでなく、プログラム開発者をアサインして本格的な開発案件の相談も受け付ける」(伊佐氏)。