シスコシステムズは、ITpro EXPO 2014の展示ブースで、PCサーバー「Cisco UCS」の新製品ラインアップと活用方法を中心に紹介する。データセンターの構成要素としてネットワーク機器だけでなくサーバーやクラウド運用ソフトに注力していることを前面に打ち出してアピールする。UCSを中心に設定した全7個のテーマに合わせて、展示コーナー、ミニシアター、セミナーの三面で展開する。


写真1●展示ブースのイメージ(出典:シスコシステムズ)
写真1●展示ブースのイメージ(出典:シスコシステムズ)
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 シスコシステムズは、PCサーバーの「Cisco UCS」と、UCSを使った問題解決策(ソリューション)を中心に展示する(写真1)。展示ブースのデザインには、UCSが搭載しているCPUのベンダーである米Intelのロゴが入る。ルーターやスイッチではなくサーバーを展示の中心に据えた理由について同社は「サーバーベンダーとしての意気込みを伝え、プライベートクラウドを構成するネットワークとサーバーを両方管理できることを訴求する」と説明する。

 展示のテーマは、UCSを中心に全部で七つ設定した(表1)。これら七つのテーマそれぞれについて、展示コーナー、ミニシアター講演、セミナー講演の三つのコンテンツを展開する。来場者は、興味を持ったテーマについて、展示コーナーや講演など複数のコンテンツに触れることができる。

表1●シスコシステムズが設定した七つの展示テーマ
テーマの名称は編集部が作成した
(1)Cisco UCSの新製品「UCS mini」と「Mシリーズ」
(2)クラウドのオーケストレーションソフト「UCS Director」
(3)ストレージ構築用サーバー機「UCS C3160」
(4)UCSを使った垂直統合システム「FlexPod」「VSPEX」「vBlock」
(5)UCSの活用例としてVMware ViewやXenDesktopなどのVDIシステム
(6)UCSの活用例として独SAPや米Oracle、ビッグデータなどの取り組み
(7)SDNを実現するACI(Application Centric Infrastructure)製品群

 展示ブース内には、展示コーナーとミニシアターを設置する。展示コーナーは、七つの展示テーマごとに一つずつ用意している。これら展示コーナーでは、UCSの実機やパネルを展示しており、説明員による説明を受けられる。一方、ブース内に設置したミニシアター設備では、七つの展示テーマごとにそれぞれ15分間の講演を用意した。これらを1日2回、つまり合計で1日当たり14コマの講演を実施する。

 もう一つのコンテンツであるセミナー講演は、ITpro EXPO 2014のセミナー会場において、展示会最終日の10月17日(金)に実施する。同セミナーの名称は「Cisco Data Center Solution Day」である。七つの展示テーマの五つを継承した、全6コマの講演を実施する。

 展示ブースの二つのコンテンツ(展示コーナーとミニシアター講演)とセミナー講演が連動するように、展示ブースの立地にも工夫を凝らした。セミナー会場に隣接した場所に展示ブースを設けたのである。これにより、セミナー会場から展示ブースへ足を運んだり、展示ブースからセミナー会場へ足を運びやすくした。