ドイツ・ベルリンで開催されたIFA 2014に合わせて各社が発表した新製品の中で、スマートフォンは依然として話題の中心を占めていた。2014年9月3日にはサムスンとソニーが相次いでプレスイベントを開催、モバイル分野の新製品を発表した。
さらに9月9日には米アップルが新型iPhoneを発表。iPhone 6とiPhone 6 Plusを合わせた販売台数は、9月19日の発売後3日間で1000万台という過去最高の数字を叩き出したという(写真1)(関連記事:iPhone 6/6 Plusの販売台数が3日間で1000万台突破、 新記録を樹立)。世界的な販売不振やシェアの低下が指摘されてきたiPhoneだが、この勢いを持続できるだろうか。そして迎え撃つサムスンやソニーはどのような点に注力したのか、振り返ってみたい。
大型化でAndroidに追従したiPhone
iPhone 6の最大の特徴は、画面と本体サイズがそれぞれ大型化したという点だ(写真2)。従来モデルのiPhone 5sなども並行して販売されるものの、新モデルは4.7インチと5.5インチにいずれも大型化。賛否両論を呼んでいる。iPhone 6 Plusを見て、「大きすぎる」との声も上がっているようだ。
だが、これは以前にも指摘したように、スマートフォン全体のトレンドと比較しても決して大きすぎるとはいえない(関連記事:iPhone 6は本当に大きいのか、Apple Watchはなぜ四角いのか)。むしろハイエンドのAndroid端末では標準的な画面サイズとなりつつある。