海外ではICTを積極的に活用して、ビジネスをそして人々の生活を大きく変革しようとする動きが目白押しだ。情報通信総合研究所の研究員が、世界各地で始まった最先端の動きを追い、その本質を解説する。
世界で始まるICTパラダイムシフト(情総研スペシャル)
目次
-
人工知能の進化による「特異点」、2045年問題は本当に来るか
2014年6月7日、『THE INDEPENDENT』誌は英レイティング大学で開催されたチューリングテスト(英国の数学者アラン・チューリングが提唱したコンピュータに知性があるかないかを判定するテスト)で、1950年以来で史上初の合格者が出たと発表した。
-
話題のモバイル機器「goTenna」、スマホの代替を超えた役割に期待
海外では、日本ほどきめ細かくカバレッジを確保しているとは限らない。特に登山やトレッキングの際はスマートフォンを当てにできない場合が多い。従来、山での連絡はトランシーバーが使われてきたが、普通の山登りでは荷物を極力減らしたいだろう。このような場面でのユニークな解決案の一つとなるのが、圏外の場所でも仲…
-
IBMとAppleの提携の意義、クラウド市場は「非価格競争」に突入
IBMとAppleは2014年7月15日、エンタープライズのモビリティ分野で戦略的提携の契約を締結した。その内容は、IBMが得意とするエンタープライズの業界を対象に、AppleのiPhoneとiPadの「iOS」デバイスとアプリケーションを共同で提供するというものだ。
-
Googleが衛星使うネットワーク構築へ、狙いは自動運転車への転用?
2014年6月、ウオールストリートジャーナル(WSJ)は、Googleが複数の衛星を活用してインターネットに接続が困難な地域へのネットワーク提供に約10億ドルを投資する予定であると報じた。本稿では、報道内容を紹介するとともに、Googleの狙いを考察したい。
-
Snapchatなどメッセージの揮発がトレンドに、世界に広がる「削除要請」
写真データが消失するコミュニケーションサービス「Snapchat」tが台頭して以来、後を追って同種の機能を実装する既存サービスが急増し、トレンドを形成している。この現象は、コミュニケーションのプラットフォームがFacebookに一極集中しつつある状況に対するアンチテーゼとも解釈できる。社会的な問題…
-
ワイヤレス給電の覇権争い、スタバが苦戦する陣営に乗った理由
ケーブルを使わずに無線を使ってスマートフォンなどのデバイスを充電するワイヤレス給電では既に複数の規格が策定されている。現時点では、アライアンスのメンバー企業数と製品数で優位に立つ「Qi(チー)」に対して「Powermat」が猛攻を仕掛けているが、2014年6月になってPowermat陣営にStar…
-
ライフサイクルイノベーションから見るクラウドの趨勢と戦略
2014年3月、世界の大手クラウドベンダーであるAmazon Web Services(AWS)、Google、Microsoftの3社が相次いでクラウドサービスの大幅値下げを発表して以来、クラウドビジネスの市場は新たなステージを迎えている。「キャズム理論」の創始者として知られるGeoffrey …
-
「ぶつからない自動車」を支える車載ミリ波レーダー、満を持して量産化へ
近年の自動車には、障害物を検知して自動でブレーキをかけたり、周辺車両の速度や車間距離を測定して自車の速度や車間距離を制御したりする、衝突予防システムの搭載が進んでいる。この用途のセンサーとして、カメラを使う画像認識やミリ波レーダーが活用されている。性能を比較すると、車両や壁といった大きな障害物の認…
-
Googleが実験するProject Loon、携帯電話事業者と競合か協調か
Googleは2013年6月、「Project Loon」という名称で、気球と無線ネットワークを活用したデータ通信を提供する実験を始めた。この実験の目的はインターネットの利用が困難なへき地での、安価なデータ通信の提供を目的とし、無免許で利用が可能な電波を活用するものといわれていた。
日経クロステック Special
What's New
経営
- 「クラウド時代のあるべき運用」を熱く議論
- 大企業にもキントーンの導入が進む理由
- 製造業DX「データドリブン経営成功のシナリオとは」
- ジェイテクトエレクトロニクスのDX事例
- NTTドコモ支援の実践型教育プログラム
- DXを成功に導くITインフラとは?
- NTTデータに優秀なデジタル人財が集まる理由
- オリックス銀行×富士通時田社長 特別鼎談
- ERPプロジェクト≫IT人財の必須条件は
- 脱レガシー案件≫SIerに必要な人財像は
- イノベーションの起爆剤
- 3段階で考える、DXで企業力を高める方法
- 大規模プロジェクトでPMが注意すべき点は
- 大阪・名古屋エリアのDXが注目される理由
- 力点は「未来予測」へ:データ利活用の勘所
- 生成AI活用でSAP BTPの価値が進化
- ServiceNowでDXを加速≫方法は
- SAPプロジェクトの全体像をいかに描くか
- 基盤のモダナイゼーションで変革を実現