いつでもメールやウェブのチェックができて、日常生活で手放せないツールとなったスマートフォン(スマホ)。だが、毎月の高い料金に対する不満は根強い。最低でも月額6000円から7000円かかり、ちょっと通話するだけで1万円以上になることも珍しくない。高額な料金に頭を悩ませている人も多いだろう。

 そこで、この特集ではスマホの使い方や契約を見直すことで、毎月の料金を節約する方法を紹介する。特にこの夏は、NTTドコモやソフトバンク、auが通話定額の新料金プランを開始するなど、料金体系が様変わりした。自分が使っているスマホの料金を見直すには絶好の機会といえる。早速、節約に挑戦してみよう。

新料金プラン登場で契約の確認・見直しは必須

 料金の節約に挑戦する前に、まずは自分のスマホの料金体系を頭に入れておこう。図1に示したのが、大手キャリアの従来プランの料金例だ。

毎月の支払額を見直して通信料を下げよう
図1 毎月の通信料金を下げたいなら、自分の明細をよく見てムダを洗い出すことから始めよう。通話料を払いすぎていないか、データ通信量に見合ったパケット定額料か、ムダなオプションを契約していないかなどをチェックする
図1 毎月の通信料金を下げたいなら、自分の明細をよく見てムダを洗い出すことから始めよう。通話料を払いすぎていないか、データ通信量に見合ったパケット定額料か、ムダなオプションを契約していないかなどをチェックする
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 最初に基本料と通話料の合計額を計算して、新プランに移行すべきかどうか見極めよう。通話定額の新プランは、通話の多い人にとってはメリットが大きい。また、新プランではパケット容量を家族で分けあえるようになった。パケット定額料などの固定部分は従来は下げるのが難しかったが、新プランならシェアすることで家族1人当たりのコストを抑えることも可能になった。

 ただし、お得に見える新プランでも、通話の少ない人や家族の人数によっては従来のプランのほうが料金が安い場合もある。新料金へ移行するかどうかは、自分のスマホの使い方を慎重に見極めることが大切だ。

 料金プランを検討するときは、自分が契約しているオプションも見直そう。1円でも安くしたいなら、利用していないサービスは即解約すべきだ。

 機種の買い替え時も料金見直しのチャンス(図2)。MNP(ナンバーポータビリティ)を利用してキャリアを乗り換えると、端末代を割り引けたり、毎月の割引額が増額できたりするので、見逃さないようにしたい。機能やサービス面をある程度割り切れるのなら、「格安スマホ」に乗り換えることで、大幅に通信料金を削減する手段もある。

機種の買い替え時は料金見直しのチャンス
図2 スマホの料金の大枠は、機種変更やMNPなどの「契約変更時」に決まる。例えば、MNPでほかの会社から乗り換えた場合では、同じスマホを使っていても月額料金がかなり変わる。同じキャリアを続ける場合でも、新料金プランへの移行や格安通話の活用で料金を見直そう
図2 スマホの料金の大枠は、機種変更やMNPなどの「契約変更時」に決まる。例えば、MNPでほかの会社から乗り換えた場合では、同じスマホを使っていても月額料金がかなり変わる。同じキャリアを続ける場合でも、新料金プランへの移行や格安通話の活用で料金を見直そう
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 旧プランのままでいたり、格安スマホを利用したりする場合は、格安通話サービスを利用するのが効果的。高額なスマホの通話料を半額以下にできる。