中国では、母国語である漢字入力のハードルの高さから、キーボードと並行してペンタブレットが売られている。今も新製品が投入されるなか、「世界初の技術」を搭載したペンタブレットが登場。これが意外にも、日本人にもおすすめできるスグレモノだった。

中国語には、キーボードから入力できない漢字が存在する!

 中国語を自在に入力するというのは日本語で入力するよりもハードルが高く、特に中高年のPC入門にとっては大きな障壁となっている。キーボードは一般的な漢字すべてに対応しているわけではなく、入力できない文字に出くわすことが少なくないのだ。このため、キーボードで対処できない漢字を入力するためのペンタブレット(中国語で手写板という)はいまだにニーズがあり、現在も新製品がリリースされている。ありふれた入力機器だけあって、安いものなら300円程度。老舗では「漢王」「蒙恬」「清華同方」「紫光電子」、新興では「文明筆」が定番メーカーとなっていて、それらのメーカー製であれば、安い製品でもとりあえずは中国人ユーザーのニーズを満たすようだ。

 多くのペンタブレットは、基本的に3~6型程度の認識スペースに、文字選択のためのボタンが3つ付いているが、製品によってはボタンがないものや、ボタンが5個も10個も付いているものもある。また違いは外見だけではなく、ペンタブレットで文字を書くと専用ソフトのウィンドウ内に筆跡が表示される製品もあれば、画面全体に大きく筆跡が表示されるものもある。さらに画像ファイルの文字を認識するOCRソフトを添付するなど、追加ソフトで差別化する製品もある。