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ITpro Report

「PC無償貸与」で注目の佐賀県、小中高校生が参加するプレゼン大会

平成29年度佐賀県ICT利活用教育フェスタ

江口 悦弘=日経パソコン 2017/12/22 ITpro

 佐賀県教育委員会は2017年12月15~16日、教育現場でのICT(情報通信技術)活用状況を発表するイベント「平成29年度佐賀県ICT利活用教育フェスタ」を開催した。佐賀は県を挙げてICTを使った教育を推進しており、既に県立高等学校全校で一人1台の学習用PCを導入。2018年度以降は県立高等学校に入学する生徒にPCを無償貸与する。

 12月15日は県立学校において公開授業を実施。16日に神埼市で開かれた全体会では、米マイクロソフトのアレクサンドロス・パパスディアス氏による講演、教科ごと分かれたICT活用事例の報告や高校生が参加するプレゼンテーション大会などがあった。

英語の発話をテキスト化して苦手を克服

 2017年度の事例発表で最優秀賞を獲得した佐賀県立鹿島高等学校の相賀照文教諭は、クラウドの音声認識サービスを利用した英語のスピーキング能力向上の試みを紹介した。相賀氏は英語・英語表現Iの授業で、Googleが提供する英会話認識機能「Speechnotes」を使い、英語の音声がリアルタイムで文字になる仕組みを導入した。生徒が話した英語はリアルタイムに認識され、PCのWebブラウザー上でテキスト化される。

英語の音声を文字に変換できる「Speechnotes」を授業に取り入れた。Webブラウザーの「Chrome」上で動作する
(出所:相賀照文氏の発表スライド)
[画像のクリックで拡大表示]

 生徒が話した英語の中で認識されない部分があると、そこの発音が悪かったことが分かり、改善につなげられる。相賀氏によると、発話がテキスト化されることで、生徒は「もっと英語を話したいと」いう意欲がわき、発話量が増えるという。また、自分の考えを伝えたいという欲求から、より適切な英語表現を考えるようになる効果があるとしている。

 Speechnotesで認識されたテキストは、クラウドに自動保存される。これをマイクロソフトの「OneNote」に集約して発音の弱点を分析したところ、母音よりも「b」「v」「th」「sh」などの子音が苦手な生徒が圧倒的に多いことが分かった。

プレゼンテーションでは、生徒たちがヘッドセットを使って英語で会話する様子が動画で紹介された
(出所:相賀照文氏の発表スライド)
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