「Galaxy Book」は、サムスン電子ジャパンによる2-in-1型のWindows PCだ。国内向けのGalaxyシリーズとしては、初めてのWindows OS搭載機になる(写真1)。
法人向けの「10.6インチモデル」と個人向けの「12.0インチモデル」の2種類をラインアップする。後者は12月中旬より会員制量販店「コストコ」での販売が始まったという。
国内でGalaxyシリーズといえばスマートフォンや周辺アクセサリーで知られているが、Windows PCはどのような仕上がりなのか、実機のファーストインプレッションをお届けする。
Windows PCにも広がる「Galaxy」シリーズ
国内ではあまり知られていないものの、海外でサムスンはWindowsを搭載したPC製品を展開している。Windowsタブレットとしては「ATIV Tab」シリーズなどを経て、2016年1月にはGalaxyブランドのWindows 10タブレット「Galaxy Tab Pro S」を、2017年2月にはその後継モデル「Galaxy Book」を発表した。そして今回、日本上陸を果たす形になった。
Galaxy Bookには画面サイズの異なる2つのモデルがあり、両モデルを日本で発売した。
法人向けと位置付ける10.6インチモデルには「Windows 10 Pro」、個人向けの12.0インチモデルには「Windows 10 Home」をOSとして搭載しており、位置付けは分かれている(写真2)。通信機能としては国内ではWi-Fiモデルのみを展開。海外にあるLTE搭載モデルは提供しない。
販売チャネルもモデルによって異なる。10.6インチはシネックスインフォテック、ダイワボウ情報システムによって法人向けに販売。12.0インチはコストコホールセールジャパンによって個人向けに販売されることになっている。
このため両モデルを購入前に、直接比べて検討することはあまりなさそうだ。ただ、10.6インチについてはECサイトなど、個人でも購入できる。
本体の外観はよく似ていて、本体や画面、キーボードのサイズが異なる。12.0インチモデルは外形寸法が291.3×199.8×7.4mm、重量は約754gで、キーボードを含めても実測で1168gとなった。重量はSurface Proに近いが、スタンドがないためか、薄い。
10.6インチモデルは261.2×179.1×8.9mm、約648gで、キーボード込みの重量は実測で1012gとなった。iPad Proに比べて厚く重いものの、CPUに「Core m3」を搭載しており、Atomタブレットより性能を重視したモデルといえる。