KDDIは2016年12月1日、英・ロンドンに新設したデータセンター「TELEHOUSE LONDON Docklands North Two」の全面開業を発表した(写真1)。

写真1●KDDIが新設したデータセンター「TELEHOUSE LONDON Docklands North Two」
写真1●KDDIが新設したデータセンター「TELEHOUSE LONDON Docklands North Two」
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 TELEHOUSEブランドのデータセンター以外にも、KDDIはミャンマーやモンゴルにも通信キャリアとして進出している。売上の7割を日本国内の個人向け通信事業が占めるKDDIが、グローバル事業を進める狙いはどこにあるのだろうか。同社が主催した報道関係者向けイベントの内容をレポートする。

TELEHOUSEが英国インターネットの中心的な拠点に

 KDDIが世界に展開する「TELEHOUSE」ブランドのデータセンターの中でも、特に規模が大きいのがロンドンだ。これまで再開発が進む東部のドックランズ地域に3棟(North、East、West)のデータセンターを展開。それに続く4棟目の施設として「North Two」を全面開業するというのが今回の発表だ(写真2)。

写真2●世界各国に展開するTELEHOUSEのデータセンター
写真2●世界各国に展開するTELEHOUSEのデータセンター
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 データセンターは当初、大手の通信事業者が自社回線のユーザー向けに余剰設備を貸すという形態で提供されてきたという。これに対してKDDI Europe社長兼TELEHOUSE EUROPE社長の曽雌博之氏は、TELEHOUSEの特徴を「データセンター専用の施設を建設し、どのキャリアにも接続するキャリアニュートラルの方針を掲げたという点で、世界初だ」と語った(写真3)。

写真3●KDDI Europe社長兼TELEHOUSE EUROPE社長の曽雌博之氏
写真3●KDDI Europe社長兼TELEHOUSE EUROPE社長の曽雌博之氏
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