写真●2015年7月15日にサポートが終了するWindows Server 2003
写真●2015年7月15日にサポートが終了するWindows Server 2003
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 2015年7月15日にサポートが終了する「Windows Server 2003」。ユーザーが対策を施すための猶予期間は残り9カ月を切った(写真)。

 日本マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部クラウドビジネス開発部の藤本浩司部長は、「ファイルサーバーやActive Directory(AD)サーバーの移行は、長くても2、3カ月あれば終わる」と話す。オービックビジネスコンサルタントの「勘定奉行」など、パッケージで提供される業務アプリも移行手法が確立されているケースが多い。

 それらに比べて、「ユーザーが独自に設計・開発した業務系のアプリは移行が難しい」。富士通マーケティング商品戦略推進本部AZSERVICE推進統括部の有滝和貴担当部長は、こう指摘する。アプリの移行は、修正やテストに時間がかかることなどが理由だ。

 全国的に見ると、地方ユーザーの保有するWindows Server 2003は移行の足取りが重いという。日本マイクロソフトの藤本部長は、「これまで首都圏を中心にセミナーなどでユーザーの認知度を向上させてきた。今後は地方での対策にも力を入れていきたい」と話す。首都圏では大手ITベンダーがユーザーに対して集中的に移行計画を提案している。一方で、地方の自治体や企業などが保有するWindows Server 2003には、多くのベンダーが対策を提示できていない可能性が高い。