米アップルが2016年10月27日(米国時間)に発表した、新MacBook Pro。その目玉機能である「Touch Bar」を搭載したモデルの出荷が、いよいよ始まった(写真1)。

写真1●Touch Barを搭載した新MacBook Proの出荷が始まった
写真1●Touch Barを搭載した新MacBook Proの出荷が始まった
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 前回は、MacBook Airからの置き換えを想定したTouch Bar非搭載モデルをレビューした(関連記事:自腹で検証、Touch Bar非搭載の新MacBook Proは待望の「RetinaのAir」か)。そして今回、Touch Barを搭載したモデルを試用する機会を得たので、そのファーストインプレッションをお届けしよう。

Touch Barの見た目や操作感は良好

 Touch Barは、これまでファンクションキーがあった位置に埋め込まれた、横長のタッチディスプレイだ。高精細な表示の「Retinaディスプレイ」を採用し、アイコンや文字はあたかも印刷してあるかのようにきれいに表示される。右端には、iPhoneやiPadでお馴染みの指紋認証センサー「Touch ID」を搭載した。

 多くの機能が詰め込まれているTouch Barだが、まずはアプリごとに異なるファンクションを実現する「Appコントロール」を見ていこう。たとえばmacOS標準の「写真」アプリでは、アルバム内の写真がサムネイル画像として表示され、Touch Barで表示を切り替えることができる(写真2)。

写真2●標準の写真アプリでTouch Barを使う様子
写真2●標準の写真アプリでTouch Barを使う様子
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 また、写真の編集機能を利用する際には、Touch Barで設定値を変更できるようになる。このように、同じアプリ内でもコンテキストに応じてTouch Barの機能が変化するのが特徴だ(写真3)。

写真3●写真アプリで編集しているときの様子(写真下がTouch Barの状態)
写真3●写真アプリで編集しているときの様子(写真下がTouch Barの状態)
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 写真を全画面に表示している場合でも、画面外にあるTouch Barでアプリを操作できるのは便利に感じる。また、設定値をマウスカーソルではなく指先のタッチ操作で直感的に指定できることも、これまでのmacOSにはなかった操作感だ。