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ITpro Report

読み出し3.5GB/秒の超高速、サムスンの最新SSD「960 PRO」は確かに速かった

鈴木 雅暢=ITライター 2016/10/24 ITpro

 韓国サムスン電子が2016年9月に開催した自社イベント「SSD Global Summit 2016」において、発表した最新SSD「960 PRO」が近日発売される。今回はいち早く512Gバイトモデルの評価用サンプルを入手。クライアントPC向けとして最新、最高峰といえるSSDの実力を検証した。

 評価の解説の前に、クライアントPC向けSSDの現状についてまとめておこう。クライアントPC向けSSDは、完成品のPCとしては主にノートPCで採用されている。データを記録した円盤を高速回転させるHDDとは異なり、SSDは半導体であるNAND型フラッシュメモリーを記録媒体に利用する。機構上、騒音や振動は発生せず、HDDと比べて衝撃にも強い。何よりも、HDDより圧倒的にデータの読み書きが速い。

 SSDが登場してからしばらくは、ノートPC向けの2.5インチHDDと互換性のある形状(フォームファクター)やインタフェース(Serial ATA 3Gbpsまたは6Gbps、プロトコルはAHCI)が主流だった。ところが、SSDの性能向上やノートPCの薄型化への強い要求により、HDD互換を捨て、SSDの特徴を生かせるフォームファクターやインタフェースが登場してきた。現在、高性能をうたうSSDは、薄型の基板がむき出しになっている「M.2フォームファクター」や、PCI Express 3.0 x4インタフェース、NVMe(NVM Express)プロトコルを採用している。

 サムスンが発表した「960 PRO」も、そうしたフォームファクター/インタフェースを採用するSSDの一つだ。サムスンは、960 PROを従来の「950 PRO」の後継となる、コンシューマー向けのフラッグシップモデルと位置付けている。先代モデルから性能を大幅に向上させただけでなく、NVMe世代のSSDで課題として浮上した発熱の対策も施した、という触れ込みだ。

960 PROのサンプル。先代の950 PROと同様、黒い基板を採用している
[画像のクリックで拡大表示]

仕様上は消費者向けSSDで最高クラスの性能

 サムスンが公開した960 PROのスペックを表にまとめた。

表1●960 PROのスペック
960 PROの容量別スペック。シーケンシャルリード/ライトは各モデル共通だが、「QD32」のランダム性能は1Tバイト以上のモデルがより高い
容量512Gバイト1Tバイト2Tバイト
フォームファクターM.2(2280)
インタフェースPCI Express 3.0 x4/NVMe 1.2
コントローラー5コア Polaris コントローラー
NAND第3世代MLC V-NAND
キャッシュLPDDR3
512Mバイト
LPDDR3
1Gバイト
LPDDR3
2Gバイト
シーケンシャルリード3500Mバイト/秒
シーケンシャルライト2100Mバイト/秒
4K、QD32
(4スレッド)
ランダムリード
33万IOPS44万IOPS
4K、QD32
(4スレッド)
ランダムライト
33万IOPS36万IOPS
4K、QD1
(1スレッド)
ランダムリード
1万4000IOPS
4K、QD1
(1スレッド)
ランダムライト
5万IOPS
アイドル時消費電力40mW
動作時平均消費電力リード5.1W
ライト4.7W
リード5.3W
ライト5.2W
リード5.8W
ライト5W
保証期間5年間または
400TBWまで
5年間または
800TBWまで
5年間または
1200TBWまで

 シーケンシャル(順次)リード3500Mバイト/秒、シーケンシャルライト2100Mバイト/秒など、コンシューマー向けSSD、およびM.2フォームファクターのSSDとしては極めて優れた仕様だ。先代の950 PROとの同容量で比較してみても、ランダムアクセス性能も含め、全ての面で大きく改善されていることが分かる。

新旧512Gバイトモデルのスペック
960 PRO950 PRO
容量512Gバイト512Gバイト
フォームファクターM.2(2280)
インタフェースPCI Express 3.0 x4/NVMe 1.2PCI Express 3.0 x4/NVMe
コントローラー5コア Polaris コントローラー3コア UBX コントローラー
NAND第3世代MLC V-NAND第2世代MLC V-NAND(発表時)
キャッシュLPDDR3 SDRAM 512Mバイト
シーケンシャルリード3500Mバイト/秒2500Mバイト/秒
シーケンシャルライト2100Mバイト/秒1500Mバイト/秒
4K、QD32ランダムリード33万IOPS30万IOPS
4K、QD32ランダムライト33万IOPS11万IOPS
4K、QD1ランダムリード1万4000IOPS1万2000IOPS
4K、QD1ランダムライト5万IOPS4万3000IOPS
アイドル時消費電力40mW70mW
動作時平均消費電力リード5.1W
ライト4.7W
5.7W
保証期間5年間または
400TBWまで
5年間または
400TBWまで

 960 PROはコントローラーを一新。「Polaris」と呼ぶ新設計の5コアコントローラーを採用している。5コアのうち1コアをインタフェースの処理専用に割り当てているという。

 NANDフラッシュメモリーにはサムスン製の「第3世代V-NAND」を採用する。このV-NANDは、シリコンウエハー上に垂直方向にメモリーセルを積層する3次元構造のNANDフラッシュメモリー。第1世代の24層、第2世代の36層に対し、第3世代では48層に増えている。

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