データセンター関連サービスを評価するこの部門では、NTTコミュニケーションズの「Nexcenter」、富士通の「データセンターアウトソーシング」など4サービスを選出した(図6)。NTTコミュニケーションズのサービスは名称変更前も含めて第2回から8回連続の選出になる。6分野中4分野で満点だった。首都圏の複数拠点を高速大容量回線で接続することで災害時も事業を継続する体制を構築できる。

図6●データセンター部門のベストサービス
図6●データセンター部門のベストサービス
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 この部門も総合得点の平均値が70.5と高いため、ベストサービスには届かなかったが総合スコアが高かった6サービスを「その他の高評価サービス」として掲載している。

 評価は「規模」「建物性能」「ネットワーク」「料金」など前回と同じ6分野33項目で行った。「規模」「実績」分野はデータセンターサービス全体の状況を評価しており、「建物性能」から「保守サポート」までは、代表的なデータセンター1カ所について評価している点も同じだ。

 一方で、一部の配点と評価項目については変更を行った。

 まず、各社ともデータセンターを広域展開する傾向があるため、データセンターの所在地(国内、海外)などを評価する「規模」分野の配点を20点から22点へ増やした。

 また、各社が海外の法人ユーザー数を増やしていることを反映して「実績」分野での「全世界(国内および海外)における法人ユーザー数」の項目において選択肢の数字を全体として多くしている。

 今回選出された4ベストサービスでは評価対象に指定したセンターは前回と同じ。NTTコミュニケーションズは「横浜第1データセンター」、富士通は「館林システムセンター」、NECは「NEC神奈川データセンター」、KDDIは「TELEHOUSE TOKYO Tama」についてそれぞれ評価している。

 4ベストサービスの拠点のうち、「IPv6接続サービスの提供」については、NEC神奈川データセンターが「時期を明示した提供計画あり」だった。ほかの3センターでは「商用サービスとして提供済み」である。

[ベストサービス7部門の調査内容]
■変更履歴
「図6●データセンター部門のベストサービス」について、一部情報を追加いたしました。[2015/1/28 15:30]