IaaSやPaaSの導入を支援するパブリッククラウド導入支援サービス部門では、3サービスを選出した。日立製作所の「クラウド導入コンサルテーション/支援サービス」は第6回以来の返り咲きである。「独自の高信頼性/高可用性サービスの提供」などの評価項目がある「保守運用支援」分野については、ベストサービスの中で唯一満点を獲得している。テラスカイの「クラウド導入コンサルティングサービス」もベストサービスの中では唯一「提供拠点」分野で満点を取ったことが注目される。ウフルの「パブリッククラウド 導入支援サービス」は3分野で満点を獲得して第7回以来の選出となった(図4)。

図4●パブリッククラウド導入支援サービス部門のベストサービス
図4●パブリッククラウド導入支援サービス部門のベストサービス
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 この部門の総合得点の平均値は64.3で前回の65.5からやや低下した。だが依然として高い水準にあり激戦区である。ベストサービスには届かないが、総合スコアが高かった7サービスも「その他の高評価サービス」として掲載した。

 評価項目は6分野27評価項目で前回とほぼ同じだが配点と一部評価項目を変更した。まず「実績」分野の「全世界(国内および海外)における法人ユーザー数」という評価項目における選択肢の数字を全体として増やした。また、ハイブリッドクラウドへの対応を見るため、「サービス内容」分野では「オンプレミス環境」もサービス範囲に含めるかどうかを評価した。併せて「サービス内容」分野の配点を前回の18点から20点へ増やした。