韓国サムスン電子は2016年9月21日、コンシューマー向けのM.2フォームファクターのSSDの新製品として「960 PRO」および「960 EVO」を発表した。いずれもコンシューマー向けとしては高性能な製品だが、高性能というだけではない目新しい魅力も備えた意欲作だ。ここでは、同イベントのEric Bleuel氏(Senior Manager、Brand Product Marketing Group)の講演で明らかになった詳細な内容をレポートする。

メインストリームの960 EVOでも従来ハイエンドの950 PROより高速

 960 PROと960 EVOを披露したEric Bleuel氏は、シーケンシャル(順次)リード/ライトなどこれらのスペックを一つずつ紹介するとともに、先代モデルとなる950 PROと比較する形でも紹介し、これら2製品がいかに優れているかをアピールした。

 具体的には960 PROがコンシューマー向けSSDとして世界最速の性能を持っていること、そして、メインストリームの位置付けである960 EVOも、従来トップクラスの性能を持っていた先代の950 PROを性能で上回ることなどを強調した。

基調講演で960 PROと960 EVOの発表を行なったEric Bleuel氏(Senior Manager、Brand Product Marketing Group)。
基調講演で960 PROと960 EVOの発表を行なったEric Bleuel氏(Senior Manager、Brand Product Marketing Group)。
(撮影:鈴木 雅暢、以下同じ)
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960 PROは、「究極の高性能と高耐久性を求めるプロフェッショナルおよびエンスージアスト向け」と位置付けられたハイエンドモデル。960 EVOは、「快適な体験を求めるメインストリーム向け」と位置付けられている。
960 PROは、「究極の高性能と高耐久性を求めるプロフェッショナルおよびエンスージアスト向け」と位置付けられたハイエンドモデル。960 EVOは、「快適な体験を求めるメインストリーム向け」と位置付けられている。
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960 PROのシーケンシャルリードは3500Mバイト/秒。PCI Express 3.0 x4の理論上限値(約4000Mバイト/秒)に迫る究極のパフォーマンスだと強調した。
960 PROのシーケンシャルリードは3500Mバイト/秒。PCI Express 3.0 x4の理論上限値(約4000Mバイト/秒)に迫る究極のパフォーマンスだと強調した。
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960 PROはシーケンシャルライトも先代から引き上げた2100Mバイト/秒。PC向けSSDとして世界最速を実現しているとした。
960 PROはシーケンシャルライトも先代から引き上げた2100Mバイト/秒。PC向けSSDとして世界最速を実現しているとした。
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メインストリーム向けの960 EVOも、先代のハイエンドである950 PROを上回るパフォーマンスを誇る
メインストリーム向けの960 EVOも、先代のハイエンドである950 PROを上回るパフォーマンスを誇る
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