VAIOが2017年9月21日に発表した「VAIO S13」と「VAIO S11」は出先でノートPCを活用するビジネスパーソンをターゲットにSIMロックフリーのLTE通信機能を搭載した、注目のモバイルノートPCだ(写真1)。
LTE以外にも過去のVAIOシリーズの特徴を受け継いでおり、改善を重ねて完成度を高めたモデルに仕上がっている。本記事では発表会で展示されたモデルの詳細をレポートする。
13型と11型でデザインを共通化
今回発表した新モデルのうち、13.3型の「VAIO S13」と11.6型の「VAIO S11」の2機種がLTE搭載モデルをラインアップに含んでいる。法人向けモデルは名前が異なり、13型が「VAIO Pro PG」、11型が「VAIO Pro PF」だ。
従来の「VAIO S11」にもLTE搭載モデルはあったが、異なるチームが13型と11型を設計したため、デザインの方向性が異なっていた。これに対して今回のS13とS11は同じチームが設計。仕様上の共通点が多く、外観だけ見ればS13をそのまま小型化したのがS11という印象だ(写真2)。
両者の違いとして、S11では東レ製のカーボン素材「UDカーボン」を天板に採用した(写真3)。11型では特に軽さを求めるユーザーが多く、マグネシウム合金では900g以下を実現するのが困難だったため、価格とのバランスを考慮して採用したという。S11の重さはWi-Fiモデルで約840g、LTEモデルで約860gとなり、手に持ってみると見た目の印象よりも軽く感じた。