セイコーエプソンは2017年8月31日、「Colorio(カラリオ)」シリーズをはじめとするインクジェットプリンターの新モデルを発表した。

 コンシューマー向けは、2016年から国内展開を始めた「エコタンク搭載モデル」に4機種、「Colorio V-edition」に1機種をそれぞれ追加して拡充。従来型の「Colorio」は、既存モデルのマイナーチェンジに加えて中堅モデルを新規投入して、3機種7モデルをラインアップ。現行の年賀状印刷専用モデル「PF-81」は、2018年用年賀状デザイン集の同梱を始める。

 近年注力するビジネスインクジェットは、A3ノビ対応のファクス複合機など2機種3モデルを追加した。

 発売日は、エコタンク搭載モデルが9月14日。最上位モデル「EW-M5071FT」のみ11月に発売する。Colorioシリーズも9月14日発売だが、売れ筋モデルの「EP-880A」は10月に販売を開始する。また、Colorio V-editionの「EP-50V」は11月、ビジネスインクジェットは10月上旬の発売となる。

図1●コンシューマー向け製品シリーズの位置付けと、今回の改定ポイント。従来型の「Colorio」シリーズに加え、本体価格は高めだがランニングコストが安い「エコタンク搭載モデル」と「Colorio V-edition」を伸ばしていく
図1●コンシューマー向け製品シリーズの位置付けと、今回の改定ポイント。従来型の「Colorio」シリーズに加え、本体価格は高めだがランニングコストが安い「エコタンク搭載モデル」と「Colorio V-edition」を伸ばしていく
(出所:エプソン販売、以下同じ)
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図2●製品シリーズごとに見た今回の新モデル。「エコタンク搭載モデル」はA3対応機やファクス/ADF搭載機を、「Colorio V-edition」はA3ノビ対応の単機能プリンターを追加。「Colorio」シリーズはマイナーチェンジでラインアップ一新。ビジネスインクジェットは、A3ノビ対応の複合機と単機能プリンターを追加した
図2●製品シリーズごとに見た今回の新モデル。「エコタンク搭載モデル」はA3対応機やファクス/ADF搭載機を、「Colorio V-edition」はA3ノビ対応の単機能プリンターを追加。「Colorio」シリーズはマイナーチェンジでラインアップ一新。ビジネスインクジェットは、A3ノビ対応の複合機と単機能プリンターを追加した
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エコタンク搭載機、要望に応えて強化

 「エコタンク搭載モデル」は従来のようなインクカートリッジを使わずに、本体に据え付けた大きなタンクからインクを供給する方式の新型プリンターだ。専用の大容量ボトルからインクを補充する形にすることで、ランニングコストを従来の数分の1から10分の1まで下げることができる。

 インクの補充が1~2年という長期間不要になって、インクカートリッジ交換の手間が省けるメリットもある。半面、プリンターの本体価格は従来型の機種よりも高めに設定されている。

 エコタンク搭載モデルは2016年2月に国内販売を開始して、A4対応の文書印刷向けモデルや写真画質モデルを投入してきた。今回はファクス/ADF搭載モデルやA3対応モデルを計4モデル追加して、ラインアップを拡充した。

表1●今回登場したエコタンク搭載モデルの主なスペック
表1●今回登場したエコタンク搭載モデルの主なスペック
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