夏といえば、花火大会や野外フェスティバルなどの楽しい大規模イベントがある一方で、台風やゲリラ豪雨などの自然災害にも気を付けないといけない季節だ。大規模イベントにしても、災害時でも気になるのは通信状況。こういったときはトラフィックが混雑する状况も発生する。大手キャリアは、これらにどのような対策を講じているのか?

 今回は、NTTドコモ関西支社が2016年7月21日に開催した、災害や夏場イベントへの対策説明会から、最新の状況をレポートしよう。

災害時には半径7kmをカバーする「大ゾーン基地局」で対応

 NTTドコモは、大規模な災害や停電時に、人口密集地の通信を確保するため全国106か所に「大ゾーン基地局」を設置している。これらは、半径数百m~2km程度をカバーする通常の基地局とは異なり、半径約7kmをカバーすることが特徴。関西支社では大阪府に4カ所、兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県に各2カ所の全14カ所に大ゾーン基地局を設置している。

ビルの上に設置された、関西地区最大級の大ゾーン基地局
ビルの上に設置された、関西地区最大級の大ゾーン基地局
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人口密集地に設置し、約35%の人口をカバーする大ゾーン基地局
人口密集地に設置し、約35%の人口をカバーする大ゾーン基地局
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関西地区では14局を設置
関西地区では14局を設置
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