JR東日本の夏の風物詩「ポケモンスタンプラリー」。小学生とその親がスタンプ帳を片手に首都圏の駅を次々と巡っていく光景が今夏、ITの力を借りて劇的に進化する。スマートフォン(スマホ)時代の到来を受けて、JR東子会社のジェイアール東日本企画(jeki)がアプリの活用に踏み切るからだ。
スタンプラリーと同じ8月1日から20日まで開催される「JR東日本アプリでGET! 山手線ポケモンデジタルラリー」がそれ。今年はスタンプ帳に加えてスマホを抱えた親子連れをそちこちで見かけそうだ(写真1)。
第一世代ファンの親の心をスマホでくすぐる
「『パパが小さかった頃はこんなポケモンがいたんだぞ』、そんなふうにスマホ画面を通じて親子で語り合うきっかけにしてほしかった」。本企画を考え出したjeki デジタル・ソリューション局 ソリューション第三部の大澤敦氏は狙いをこう語る。
実は今回のデジタルラリーでは、子供たちではなく、スマホを持つ親世代を主な対象者に据えている。親子連れでスタンプラリーを回る際、子供たちには従来版通りスタンプ帳で楽しんでもらいつつ、親には自分のスマホでデジタルラリーに参加してほしいとの願いが原点にある。